銀行カードローンと消費者金融、どちらが早くお金を借りれる?
今すぐお金が必要というときに真っ先に思い浮かぶのはカードローンですが、実はカードローンの借入先は消費者金融と銀行カードローンがあるのをご存知ですか。銀行カードローンは銀行が取り扱うカードローンのことですが、消費者金融の商品と大きな違いはあるのでしょうか。
カードローンを取り扱う金融機関は全国に多数あります。条件も様々で、カードローンを利用したいと思ってもなかなか借入先を決められないという話も耳にします。カードローンの借入先選びの前に、銀行カードローンと消費者金融の違いを把握しておくことは大事です。
銀行カードローンと消費者金融はそれぞれメリットデメリットがあり、貸付条件や商品内容が異なります。どちらが優れているかというよりも、どちらが自分に合っているかということを考えることが大切です。
この記事では銀行カードローンと消費者金融を様々なポイントから徹底比較し、メリットデメリットについてご紹介します。より自分に合った借入先を選ぶことでスムーズな借入や返済が可能となります。
借入先選びで苦戦している方はぜひこの記事を参考に自分にとって最適なカードローンをみつけましょう。
カードローンの発祥と現在までの道のり
カードローンの借入先は大きく分けて銀行カードローンと消費者金融があるということがわかりましたが、それぞれ特徴があります。もともとカードローンと呼ばれる個人融資は昭和60年代に大阪で始まったと言われています。
戦後の高度成長期の中で消費者金融は高金利で貸付を行い、莫大な利益を得るようになります。バブル期には金利100%で貸付を行うなど、その勢いはとどまるところを知りません。しかし、一方で無理な借入によって返済を迫られ、夜逃や自殺をする人が増加して社会問題になりました。
消費者金融による無理な貸し付けや暴力による取り立てを抑制するために、行政は金利や借入額を制限する法律を制定します。貸金業法の改正により金利の上限は最終的に20%に制限され、また借入額も年収の1/3までとなります。
消費者金融と銀行が手を組むことに
法律の改正により今までのように利益を得ることが困難になった消費者金融の多くが倒産などに追い込まれ、一方で大手消費者金融は大手銀行の傘下に入ったり、提携したりすることで生き残りを図ります。
銀行もまた不景気の影響で大口の顧客を失い、個人融資に注目し始めたのがこの時期なのです。そこで大手消費者金融と提携することで個人融資のノウハウを手に入れ、銀行の大半が現在では個人向けカードローンを主力商品としています。
以前は危険と思われていたカードローンですが、大手銀行が参入したことでクリーンなイメージを打ち出し、安全で手軽に利用できるということで利用者も増加中です。以前は中高年の利用者が大半でしたが、現在では学生から高齢者まで老若男女を問わず多くの人が利用しています。
以上が簡単な消費者金融と銀行カードローンの歴史です。消費者金融によって始まった個人融資が日本経済の変化とともに衰退し、銀行の参入により再び盛り返しているというのが現状です。
長い歴史を経てカードローンが手軽で安全になり、誰でも利用できるようになったことは多くの人にとってありがたいですね。
スピードが命の消費者金融!つい借り過ぎてしまうことも
手軽で安全なカードローンですが、事前にメリットデメリットについてきちんと把握しておかないと後で予想外のトラブルになっては大変です。消費者金融と銀行カードローンはそれぞれ特徴が異なりますので、まずは消費者金融のメリットデメリットについてご紹介しましょう。
メリット:審査がスピーディで即日融資が可能
消費者金融の最大のメリットは審査がスピーディで即日融資が可能ということです。
カードローンを利用する人の大半ができるだけ早い借入を希望していますので、その日のうちに融資を受けられるというのは大きなメリットです。
消費者金融では申込はインターネット、審査は最短30分で、必要書類は最低限という簡単な手続きでカードローンの利用を開始することができます。当日中に振込融資を受ける場合には、平日14時までに手続きを完了する必要があります。
必要なときに必要な分だけ借入できる消費者金融は最強も味方です。
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メリット:審査に通りやすい
消費者金融のもう一つのメリットは審査ハードルが低いという点です。
消費者金融は銀行カードローンよりも審査に通りやすい傾向にあります。
消費者金融には大手と中堅がありますが、大手よりも中堅はさらに審査に通りやすいと言われています。信用情報に問題がある、多重債務に陥っているなどの理由で審査に自信のない人は銀行カードローンよりも消費者金融がおすすめです。
メリット:無利息キャンペーンがある
カードローンを利用する際には必ず利息を支払わなければなりません。利息は金利によって決まりますが、消費者金融では一定期間金利がゼロになる無利息サービスを実施している会社があります。
ただし、借入先によっては無利息ローンを利用するための条件がありますので、申込前に確認してください。
デメリット:借り過ぎ注意
ここまで消費者金融で借入するメリットについてご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。メリットばかりに気を取られず、デメリットに目を向けることも大事です。
消費者金融の最大のデメリットは手軽さゆえについつい借り過ぎてしまうことです。繰り返し借入をすることでいつの間にか借入額が膨らみ返済が厳しくなってしまうことがあります。
借入の際には目的を明確にし、借り過ぎないように注意することが大事です。
デメリット:総量規制の対象
総量規制とは借入額を制限する法律ですが、貸金業法では限度額は年収の1/3が上限となっています。
総量規制は消費者金融や信販会社を対象とした法律なので、消費者金融を利用する場合、収入が低ければ限度額も低くなってしまいます。
さらに新規利用の場合、さらに限度額が低めに設定されることがありますので、希望額に届かなかったという声も多く聞かれます。
デメリット:金利が高い
消費者金融は銀行カードローンに比べて金利が高いと言われています。
銀行カードローンの平均金利が14.5%~17.0%というのに対し、消費者金融は17.0%~18.0%となります。
金利が高いと返済総額は多くなりますので、できれば銀行カードローンを利用したいというのがみなさんの本音かもしれません。
銀行カードローンは低金利!ただし審査が厳しいのが難点
消費者金融は審査が速くて通りやすいのが魅力ですが、銀行カードローンの場合はどうでしょうか。銀行カードローンのメリットデメリットについても知ることで、より的確に双方を比較することができます。
メリット:金利が低い
銀行カードローンの最大のメリットは金利が低いことです。
金利が低いということは支払う利息が少なくなるということですから、借入先を決める際の金利を重視する人は決して少なくありません。
安定した収入があり、信用情報に問題がない場合にはまずは銀行カードローンに挑戦してみるのが得策です。
メリット:利便性に優れている
大手銀行の取り扱うカードローンの場合、利便性に優れていて使い勝手がよいという印象を持ちます。例えば利用できるATMが全国に多数ある、会員専用ページで様々な手続きを行うことができる、キャッシュカードがそのままローン専用カードとして利用できる、瞬時に融資を受けられる振込キャッシングがあるなどです。
もちろん大手消費者金融の中にもこのような充実したサービスを提供している借入先も多くありますので、チェックしてみてください。
メリット:限度額が高い
銀行カードローンは消費者金融よりも限度額が高い商品が多くあります。大手都市銀行のカードローンは最高限度額が軒並み800万円となります。もちろんすべての人が最大限度額を与えられるわけではありませんが、まとまったお金が必要な場合には銀行カードローンがおすすめです。
デメリット:審査が厳しい
銀行カードローンはメリットが多く魅力的ですが、もちろんデメリットもあります。
銀行カードローンのデメリットは消費者金融に比べると審査が厳しいことです。
一部のハイスペックな商品では、一定の収入を満たさないと申込資格さえ得られないものもあります。
ただし、安定した収入があり、信用情報に問題がなければ不必要に不安を感じる必要はありません。
デメリット:審査に時間がかかる
もう一つのデメリットは審査に時間がかかることですが、最近ではこの問題は解決されつつあります。銀行側も利用者のニーズを十分理解していますので、できるだけスピーディな融資を心がけています。
銀行カードローンの中には即日融資を実施している借入先もありますので、チェックしてみてください。
メリットデメリットを把握したうえで借入先を決めること
以上が銀行カードローンと消費者金融の違いです。消費者金融は審査がスピーディで、ハードルが低いのが魅力です。一方で銀行カードローンは低金利でサービスが充実しています。
金利を重視する場合は銀行カードローンを、審査に自信のない人は消費者金融をおすすめします。銀行カードローンと消費者金融どちらが自分に合っているのかというのは、個々の属性や審査内容にもよりますので一概には言えません。
ただし、近年銀行カードローンと消費者金融は金利や限度額、サービスにおいても大差がなくなってきている印象を受けます。銀行カードローンはスピーディになっていますし、消費者金融のサービスも進化しています。
銀行カードローンと消費者金融が競い合うことでクオリティが向上し、利用者にとってより使いやすいものになればそれに越したことはありません。今後どのようにカードローンが進化していくのか楽しみですね。
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