故人の借金、遺族に返済義務はある?負の遺産をどうするか!
お金の問題というのは長い人生の間で避けることができません。様々なお金の問題に直面することになると思いますが、今回ピクアップしたいのは亡くなった身内の借金についてです。
家族や親せきが知らない間に借金をしていて、そのまま亡くなった場合には故人の借金の返済義務はあるのでしょうか。この問題は誰にでも起こりうることです。まさか祖父が、まさか父が、といった事例は多くあります。
子供が成長して家庭を持つと両親とはなかなか頻繁に会うことができません。親の経済状態を100%把握している人は少ないでしょう。自分の知らないところで親が借金をしているということは珍しくありません。
亡くなってはじめて親の借金に気付いたという人も多くいます。親や家族が亡くなった場合には銀行口座や不動産などの遺産をチェックするのは一般的ですが、借金のことまで頭が回らないこともあります。
しかし、借金の放棄や相続には法律上の手続きに期限があります。亡くなってすぐにお金の話をするのはいやなものですが、とても重要です。こちらの記事では故人に借金が判明した場合の返済義務や対処法などについてご紹介したいと思います。
今はまだ関係ないと思っている方も今後何が起こるかわかりません。ぜひ記事に目を通して大まかな知識を知っていただければと思います。
故人に借金があるのかどうかまずは調べることからスタート!
自分の親が亡くなったとき多くの人は悲しみに打ちひしがれて葬儀の準備すらできないと聞きます。しかし、現実には親族内では遺産の相続についての話が始まっています。親の遺産が潤沢にあれば相続する側にはなにも問題はありません。しいて言えば、相続税を支払わなければならないことぐらいでしょうか。
しかし、不景気の影響もあってお金持ちの老人はほんの一握りです。相続できる遺産があればまだいい方で、親が借金を背負ったまま亡くなるというケースも増えています。しかし、親と離れて暮らしていれば、親の経済状態も借金の有無についても全くわかりません。
死後しばらくして督促状が送られたきたという話もよく聞きます。遺産を相続する前に必ずしなければならないこと、それは借金がないかどうか調べることです。
郵便物や銀行口座の引き落としをチェック
故人に借金がどのくらいあるのか知るためにはまずは送られてくる郵送物を全てチェックしましょう。
借金の返済は一ヶ月に一回というのが一般的なので、返済がなされてなければ督促状などの通知が送られてくるはずです。故人の携帯電話も必要な連絡があるかもしれないので、すぐには解約せずに数カ月様子を見ることが大事です。
また故人の銀行通帳をチェックして毎月の引き落としがないか確認しましょう。
借金を口座振替にしていることもありますので、借入先や返済金額が判明します。
信用会社で借入歴をチェック!
全ての借金について把握するためには信用会社に問い合わせるのが手っ取り早いかもしれません。
この信用情報には個人のお金の関すること、クレジットカードやローン契約について記録されていますのでこちらを確認すればどの会社にいくら借金があるか一目瞭然です。
ただし、闇金などの一部の違法業者とかかわりがある場合には、信用情報ではわかりません。
故人の借金を相続することも放棄することもできる!?
故人の借金の状況がわかったら、その次はその借金を引く次ぐかどうかの選択に迫られます。借金なんて引き継ぐわけないじゃないかと思われるかもしれませんが、遺産には正の遺産と負の遺産があり、片方だけを相続することはできないのです。
遺産の相続には3つの方法があります。
相続放棄
相続放棄とは一切の遺産を引き継がないことです。
相続できる財産よりも借金の金額の方が多い場合は、相続放棄によって遺産の相続も借金の相続も放棄することができます。
相続放棄するためにはまず借金の金額を明確に把握する必要があります。相続放棄できる期間は故人の死後3カ月以内ですので早めに決断する必要があります。
また相続放棄は他の相続人が相続を承認した場合でも、自分だけ放棄することが可能です。
限定承認
相続放棄の他に、限定承認と単純承認と呼ばれるものがあります。限定承認とは、正の遺産と負の遺産を比較し、負の遺産を正の遺産で相殺し、なお余りがあれば相続するというものです。
これは専門家を交えた法的な手続きが必要になり、また故人の死後3カ月以内に手続きする必要があります。限定承認を行うためにはすべての相続人の承諾を得る必要があります。
単純承認
単純承認となった場合には、負の遺産も相続することになりますので、借金があれば相続人に返済の義務があります。
以上が故人の財産や借金を相続する際の選択肢です。どうするのがベストなのかわからない場合には、司法書士や弁理士など専門家に相談しましょう。また相続放棄や限定承認の場合は法的手続きが必要なので、専門家の力が必要になります。
カードローンの場合故人の借金は払わなくてもいい?
それでは、故人の借金の返済についてカードローンに限定してご説明しましょう。実際に亡くなった身内がカードローンで借入していたというケースは珍しくありません。
故人がカードローンを利用していた場合にはまずは亡くなったことをカードローン会社に伝える必要があります。
放置しておく延滞料がかかるばかりで、返済を免れるわけではありません。
カードローン会社に死亡を伝えると除籍を記載した住民票の提出を求められることもあります。死亡が確認されれば、相続人へ返済の通知が来ます。
あとは先程お話ししたとおり、相続を放棄するか、承認するかによって返済の義務があるかどうか変わってきます。相続を放棄する場合には故人のカードローンの返済義務はありません。しかし、土地や家などの財産を相続する場合には、借金も返済しなければなりません。
中には生命保険付きのカードローンも
もしもあなた自身が死後誰にも迷惑かけたくないとお考えでしたら、生命保険付きのカードローンがおすすめです。ハイスペックのカードローンの中には生命保険付きのカードローンもあります。
生命保険付きカードローンなら契約者が死亡または三大疾病などの場合には残りの支払いが全て免除になります。
故人の借金の放棄には期限がある!3カ月以内に手続きを
もしも亡くなった家族に借金があったら自分に返済義務あるのか不安になりますよね。
返済義務の有無は故人の遺産を相続するかどうかで決まります。
現金や不動産などの正の遺産が多い場合には、遺産を相続してそこから返済します。正の遺産がなく返済義務を果たすとマイナスになる場合は、すべての遺産を放棄することもできます。
つまりきちんと法的な手続きをとれば自腹を切ってまで返済の義務はないということになります。ただし、相続の手続きを誤ると正の遺産もないのに負の遺産を引き継ぐことになり返済義務が生じます。そのようなことにならないために故人の死後3カ月以内に相続放棄の手続きが必要となります。
3カ月を過ぎますと自動的に単純承認ということになり、遺産のすべてを相続し、故人の借金を返済しなければならなくなります。親など身内が亡くなった場合はまず請求書をチェックしたり、信用会社に問い合わせたりして借金の有無を確認し、必要な手続きに進みましょう。
故人の死後返済が滞ったまま放置しておくと延滞料が発生してしまいます。解約の手続きには除籍が記載された住民票などが必要となります。しかし、ローンの中には生命保険付きの商品もあるようなので確認しましょう。
故人の借金は必ずしも残された家族が支払わなければならないわけではないということをご理解いただけたかと思います。相続人は多くの場合、複数になりますのでよく相談してもめごとのないようにする必要があります。
手続きやアドバイスなど専門家の助けが必要な時は弁護士や司法書士に相談してみるといいでしょう。
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